「朧月」お花見ライブ

2003.4.6 at Le Vieuhiesel 

       
 お花見日和の薄青の空の下、美しく満開に咲いた大川ほとりの桜を舞台に “お花見ライブ” が始まりました。 何から書いても、全てを書ききるのは難しい程盛り沢山で豪華で、、、その前にとっても美味しいステージでした。

 朧月のビートが効いた耳馴染みの音楽に、のっけから え?何?と思う中、 首もお袖もフリルが折りたたまれ、白く透けたトップに白いパンツ、グレーの ロング・ジャケット姿の金髪伶生さんがスス−ッと舞台に進まれ、マイクを ヒラリと掴んでリズムに乗りながら、絶対誰も別れたくなくなるに違いない程 愛嬌た〜っぷりに歌い出されたのは、「メケメケ」でした。

 “越路吹雪物語” の舞台を観て触発され、越路さんの歌を伶生さんの世界の中で 歌ってみよう、と思われたそうですが、う〜〜ん、「サン・トワ・マミー」が本場もんの ロックになってて、その迫力に、もうすっかり踊りだしそうになりました。 先に歌われた 「メランコリー」とのバランスも、メリハリが利いていて好かったです。

 “ロック魂を持った野郎共”−朧月の新しいシャンソン、是非続けて下さい。  

 今日の朧月のメンバーは桜色か白のシャツに皮パンツの春の装いでした。
 桜鯛かなぁ、桜鯉かな〜のベストは三好さん、黒に銀色に輝くラメ模様が吉田さん、 いつも爽やか笑顔の辻井さんと、寡黙でクールな浅田さん。
 そして伶生さんは黒い覆面とマントを、白のベレーとマントに替えた“怪傑リオ”スタイル。 ここでも朧月ならではのアレンジの効いた 「ストリッパー」と「ダルマ−ニュ」等を。
 プレゼント・コーナーをはさんで、伶生さんは平和を愛し、愛の言葉を語る “緑の騎士”となって登場、ライブの最後に桜三部作をご披露下さいました。
 この日がお披露目となった「花筏」は、思った通りに切なく、思った以上に甘美で 優しい、といいますか、 桜の花の持つ美しさ、華やかさ、儚さ、妖しさ、せつなさを感じる事ができました。。。  このお衣装も素敵でした〜。 
 裾と袖にドレープが一杯入った(広げるとまん丸よりもっと大きいくらい?)ブラウスは、 艶があって透け感もある綺麗な緑色で戦士が着る鎧のような鎖が肩から掛かっているのです。  きっとこの人の剣先からは花が咲き緑が拡がり、弾の代わりに草花の種を込めているのでしょう。 恥ずかしながら 「桜花乱舞」 にロックを感じて乗ってしまい、好い曲の多面性を感じたりして。
 アンコールには本気の想いを素直にたっぷりと込めて、愛の歌を歌って下さいました。
 愛を歌った歌は多いけれど、メッセージとして愛を伝える事の大切さ、伝わることの不思議さ、 自然さ、伝えて貰えること、感じることの素晴らしさ− いろんな想いで満たされて、一杯になりながら観た、帰り道の河と桜の何と綺麗だったこと。
 ありがとうございました。
                                                reported by ゆり